竹ヶ花日記

高齢出産を経て松戸で子育てしながら働く母さんの日記です。

よしもとばなな「鳥たち」、ようやく読み終わった

7月に買ったのに(文庫におまけのしおりに惹かれてw)、テーマが重過ぎて、読みやすいのになかなか読み進められなかった一冊。9月の3連休でようやく読み終えた。現実でも小説の世界でも、妊娠や子孫繁栄に過剰な思い入れがある人、行為が私は苦手なので、それもなかなか読む気になれなかった一つの理由だったと思う。まこちゃんみたいな勝手な理由で子どもを産むのは、私は嫌いだ。一度は読むのを諦めたけど、それもなんだかもったいないので頑張って読んだ。

実はあとがきが一番印象に残った。あとがきでばななさんが最近の日本の社会について訴えていることは、私も同じように感じているからだろうか。

ばななさんにはこの本で書きたかったことがきっとたくさんあったのだと思うけど、物語としてまとめるには無理があったのではないか。この作品でばななさんはちょっとambitious になり過ぎたのではないか、伝えようとしていることはわかるけど、消化不良な感じが否めなかった。
セリフ回しも硬いし、文体のぎこちない感じが気になってしまって、そういう意味でも読みにくかった。