今日、Kが生後11カ月になった。11カ月前のKは誕生直後に入院したNICUの保育器の中で、点滴のチューブにつながれ、けたたましく鳴るモニターの音に包まれていた。帝王切開後、車椅子で会いに行ったKに、私は弱々しく「お母さんだよ」と声をかけるのがやっとだった。この子は、出生届を出す時まで無事に生きているのだろうか。次にNICUに会いに行くまで、せめて元気でいて欲しい。そんな思いを重ねていた日々だった。あれから11カ月。保育園にも元気に通い、今日の「運動会」では元気に長距離ハイハイに挑戦したK。生命力ってすごい。そして、Kはなんだか運が強い。
